ヨガの効果

ヨガのポーズが肩こりの症状軽減と予防に役立つ理由

日本人のおよそ10人に1人が悩まされているという肩こりの改善に役立つことから、ヨガのポーズが注目を集めています。

全国各地で開催されているヨガ教室でも肩こりに悩む人が多く受講し、インストラクター指導の下で症状改善に効果的なポーズを教わっているのです。

そんなヨガのポーズについて肩こりの軽減に役立つ理由とポーズの種類を紹介するとともに、挑戦する際の注意点についても解説します。

肩こりの原因とヨガのポーズとの関係

肩こりはさまざまな基礎疾患が原因となっているケースもありますが、ほとんどのケースでは僧帽筋を中心とした肩周りの筋肉が疲労することによる血行不良が原因です。

筋肉の緊張した状態が長く続くと血管やリンパ管が圧迫されて流れが悪くなり、筋肉から放出される疲労物質も溜まりやすくなります。

肩周りの筋肉が過度に緊張するのは長時間同じ姿勢での作業や運動不足・ストレスが主な原因で、血管やリンパ管に老廃物が蓄積されたまま凝り固まってしまった状態が肩こりです。

こうした原因で生じる肩こりの症状を改善させるにはマッサージやストレッチが効果的ですが、ヨガのポーズを取ることでも同様かそれ以上の効果を発揮します。

肩こりの症状を軽くするには肩周りの筋肉だけをほぐすよりも、連動している筋肉を含めて全身の筋肉を伸ばすようなポーズを取るのが効果的なのです。

筋肉の酸素不足も肩こりの原因の1つに数えられますので、呼吸を重視するヨガのポーズは二重の意味で症状改善に役立ちます。

肩こりを軽減できるヨガのポーズ

肩こりの改善に効果的と言われているヨガのポーズにはさまざまな種類がありますが、多くのヨガ教室で実践されている代表的なポーズは以下の通りです。

  • 猫の背伸びポーズ
  • チャイルドポーズ
  • 鷲のポーズ
  • 牛の顔ポーズ
  • ラクダのポーズ
  • うさぎのポーズ
  • コブラのポーズ
  • ハトのポーズ
  • 魚のポーズ

人間が肩こりになりやすいのは二足歩行によって肩から先の上肢を肩周りの筋肉で支える必要が生じ、他の動物よりも肩に大きな負担がかかるようになったのが主な原因です。

動物の姿勢や動作を真似たヨガのポーズを取ることで肩周りの筋肉にかかる負担が軽減され、凝り固まっていた筋肉の血行が良くなって肩こりも軽くなると考えられます。

中でも「猫の背伸びポーズ」は猫があくびをして大量の酸素を取り入れた後に、大きく背伸びをして全身に酸素を行き渡らせようとする仕草です。

そんな猫の動作を真似した「猫の背伸びポーズ」は、同じように両脇を伸ばす「チャイルドポーズ」と並んで肩こりの改善に役立ちます。

鷲が獲物を狙う姿勢を模した「鷲のポーズ」は両肘を絡ませることで肩甲骨を開くようにするのがコツで、立ったまま両脚も絡ませるポーズと座ったまま行うポーズがあります。

肩こりの改善を目的にヨガのポーズを行う際の注意点

肩こりの軽減に役立つヨガのポーズの中でも、「牛の顔ポーズ」や「ハトのポーズ」「魚のポーズ」などは難易度が比較的高めです。

慣れればそれほど難しくないと言われる「うさぎのポーズ」や「コブラのポーズ」も、初心者のうちは姿勢が苦しいと感じる人が少なくありません。

そうしたポーズに挑戦する際には無理に姿勢を維持しようとせず、できる範囲で無理をしないように行うのがポイントです。いきなり難易度の高いヨガのポーズを試みた場合には、肩こりを解消させるどころか逆に肩や他の部位を痛めることになりかねません。

初心者のうちは「猫の背伸びポーズ」など難易度の低いポーズから始め、少しずつ体の柔軟性を高めるようにしながら難易度を上げていくのが無難なやり方です。

肩こりの原因によっては肩周りの筋肉の血行を良くするだけでは症状が改善されないケースもありますので、そうした場合は他の原因がないかどうか整形外科などの医療機関で検査を受ける必要があります。

ヨガのポーズで肩こりを予防するメリット

ヨガのポーズは肩こりの症状を軽減させる効果が期待できるだけでなく、肩こりの予防にも役立つ可能性があります。

日頃からヨガに取り組んでいて肩の関節や肩甲骨の可動域を広くするように心がけていれば、肩こりも自然と起きにくくなるのです。

デスクワークやスマホ操作などで長時間同じ姿勢を続けていると、どうしても肩周りの筋肉が緊張しがちになって肩こりの原因となります。そんな生活習慣を持つ人でも1時間か2時間に1回、1分から数分のペースでヨガのポーズを取るように習慣づけていれば肩こりになりにくいものです。

ヨガマットを敷いて行う本格的なヨガのポーズだけでなく、鷲のポーズのように座りながらできるポーズでも肩こりは予防できます。

仕事が終わった後や休日などにヨガ教室に通いながら難易度の高い動物のポーズを教われば、肩こり知らずの動物に近づくように体質を改善させることも可能になってくるのです。

まとめ

肩こりは人間特有の身体構造と生活習慣が引き起こしている面もありますので、動物の姿勢を真似たヨガのポーズは肩こりの予防手段として理にかなっていると言えます。

どのポーズでも肩周りの筋肉をほぐして血行を良くするだけでなく、筋肉に新鮮な酸素を与えるためのしっかりとした呼吸が欠かせません。

自己流でヨガのポーズを試しても肩こり解消に十分な効果が得られない場合には、専門知識を持つインストラクターの指導を受けてみるのも1つの選択肢です。